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この記事は locus の ごめんねはなかなか言えない 「ごめんねともだち」 で少しだけ言及した こんとあき について ネタバレありの追記です。
(locus にはこの本の文字数などのデータが少しだけ書いてあります。)

こんとあき
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こんとあき を購入したのはどういう経緯だったかもう忘れてしまいました。その当時思いいれのある本というよりも 「よさそうな本はないだろうか」と思い、実物を見ずに通販で注文したのだと思います。
 
 何気なく息子に読み聞かせしようとしたら、途中で声が詰まって読めなくなってしまったのです。

こんは、さきゅうまちにすんでいるおばあちゃんが 生まれてくる赤ちゃんのために作ったきつねのぬいぐるみ。
うまれてきた あき と一緒に何年も過ごします。

うまれたばかりの頃 あきは こんの手をよだれでぬらしました。
はいはいの頃 あきは ときどきこんの上を通りました。
はじめて靴を履いた日、あきはこんの尻尾を持って歩きました。

 それでも こんは、あきと あそぶのがだいすきでした。
こんとあきはいつも いっしょに あそんで、あきは だんだん おおきくなりました。
ところが こんは、だんだん ふるくなりました。



ほころびた こんの 腕をなおしてもらおうと あきとこんは二人っきりで電車にのっておばあちゃんの家まで行こうとします。この本は こんとあきの冒険の話なのです。

この後、本当のネタバレです。
読む前にここを読むと、たぶん本を読んだときの感動は激減すると思われます。もし、この本に少しでも興味があって読んでみようかと思われる方、読んでから以下を読むことをオススメします。


         ******



 こんは、まったくたよりない。(私は、たぶんこんは自分がたよりないぬいぐるみであることをなんとなく知っていると思うのです)でも、あきを守るのだという使命感に燃えています。おにいさんのように 失敗しても「だいじょうぶ だいじょうぶ」と言い、精一杯頼りがいがあるように振舞います。

 お話が終盤にさしかかるころ、私は、砂丘で砂に埋もれていたこんが 「だいじょうぶ、だいじょうぶ」といったところで、「こん、無理して背伸びしなくていいよ。がんばらなくていいよ。」という思いが胸いっぱいにひろがってしまいました。 たぶん、今思えば、それはこんではなくて、過去の自分に言いたかった思いだとおもいます。 わたしは 「こん」 だったと思うのです。

さて、この本。読んだ人の感想をきくと興味深いことに気がつきました。皆感動して泣いたというのですが、感動の部分が違うのです。

 Aさんは、あき が砂丘でひとりぼっちになり 「こーん」と呼んでも返事のない心細さに泣いてしまったとのこと。
 彼女は 「あき」だったのでしょう。

 Bさんは、親の目で自分について振り返り声がつまってしまったとのこと。

 読んで心に残る本というのは、ストレートにいいたいことが書いてある本や主張がみえみえの本よりも 読む人が日ごろ心のそこにおいておきながらも ひっぱりだすことのない思いをさりげなくひきだしてくれる本なのではないかなあと思いました。
 
私も Aさんも Bさんもみんな こんとあきに感動したのです。
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