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この記事は locus に書いた ぼくは くまのままで いたかったのに・・・のネタバレありの追記です。
ネタバレなしの状態から本を読みたい方は 上のリンクのlocus の記事をご利用ください。

以下、完全なねたばれ感想です。ご注意を。

(画像は楽天のものです。)

ぼくはくまのままでいたかったのに……
ぼくはくまのままでいたかったのに……イエルク・ミュラー ほるぷ出版 1978-10売り上げランキング : 292460おすすめ平均 starstar哀しくなりましたstar大人も読める内容です。star美しいだけでなく…Amazonで詳しく見る by G-Tools


 locusではあまり良い評価をつけなかった絵本です。 私は素人なのに、申し訳ないと思いつつも、絵本として「おしいなあ。もっとこんな風につくってほしいなあ。」という思いが大き過ぎたのです。(この本の素晴らしい点と、その残念な点についてはこの記事冒頭にリンクがあるlocusに書いてあります。)

 でも、この本、考えさせられることはたくさんありました。 特に、主人公のクマです。 彼はアイデンティティがないのです。 自然の中で一人(一熊)で気ままに生活していて 「自分ってなんだろう」と考える機会もほとんどなかったのでしょうし、そんなことは要らなかったのでしょう。そんなことを考えなくてもクマの生きてきた環境は吸い込まれそうに美しかったのです。そのクマが知らずに飛び込んだ先で、「君とはなんぞや?君は誰ぞや?」と問われることもなく、「君は○○だ。」と決めつけられ、あれよあれよという間に 大勢の中の一人として組み入れられ、本人の資質?もなにも考慮されないままに仕事をあてがわれてしまいます。
 昔で言う 「歯車の一つ」になってしまうわけです。

 自分探しのクマが行く先では困ったことが起こります。 動物園のクマは 「クマというのは、おりの中にいるものだ。 車にのってきたりしないから、彼はクマじゃない。」 と言いだしますし、 サーカスのクマは 「くまなら見物席にすわったりしていない。」と言いだします。 みな、自分の経験の範囲という狭い部分でしか、ものの判断が下せないのです。
 
 アイデンティティを持たないクマは、最終的に与えられた場所でなんとか歯車としてやっていきますが、結局何を教えられたわけでもなく、身につけたのは、自分にとっては大して役に立たない技能だったところもさびしいところです。

 そんな風に、自分の人生について、いろいろと考えさせられる内容の本でした。
 
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