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この記事は locus に書いた たったひとりの戦いのネタバレありの追記です。
ネタバレなしの状態から本を読みたい方は 上のリンクのlocus の記事をご利用ください。

たったひとりの戦い
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 赤い国と青い国は、

戦争はとても長い間つづいていたので、どうして始まったのか、だれもおぼえていませんでした。


 赤い国も青い国もあと兵士が80人。 赤い国の王子は

がんばりましょう、おとうさん。



と、何が原因かわからなくなった戦争に勝つことが目標です。

話の流れとして、昔の寓話だったら 青の国の王子は、「ムダな戦争はやめたい」と思っているのだと思うのです。

ところが、青の国の王子ファビアンは

 どちらの国が勝とうと、かまいませんでした。ファビアンは、戦争などどうでもいいと思っていたのです。だから野原の木にのぼっては、一日中ぼんやりしていました。



そうして、赤の王子から一騎打ちの手紙が来たときも、

ファビアンはため息をつきました。馬にのるのはあまり好きではなかったのです。



 そうなんです。青の王子、戦争をやめたいわけではない。戦争をしてはいけないと思っているわけではない。 只単に 「どうでもいい」と思っていただけに読み取れるのです。
文字面だけを読むと 何事にも無気力な若者が目にうかんでしまいました。

つい、メッセージ性探す悪い癖のある私は、「戦争というのはくだらないものだということを言いたいのだろうか」などと頭の中でピッタリと納得できるようなメッセージをこの本から探します。 探せば探すほど、空をつかむようです。

 私にとって戦争は「どうでもいい」といえるようなものではありません。どうも納得がいかないのです。

ネットで検索すると、
 月刊児童文学翻訳2000年6月号書評編の中にこの本の評がありました。


森久里子さんの書評は 私がこの本に期待している姿そのものでした。でも、森さんの文の中にあるファビアン王子は私には見えてこない。どうしてだろう。

 ここで、はた!と 「どうでもいい」が引っかかっているのではないかと思いました。 日本語の「どうでもいい」というのは私には無責任で投げやりな印象を伴います。元の文はなんと書いてあったのだろう。 

表現は違いますが、「戦争で勝ち負けを決めるなんて、ばかげたことだ」ということだったら私がおもっているような、書評にあるような王子が頭にうかびます。

 この話、読めば読むほど 原文をそのまま読むことができて、きちんと文字面ではなく頭で理解できたらいいなあとおもった本でした。 それと同時に、文章で人にものごとを伝えることの難しさをおもいました。 

追記---

なんとなく釈然としないので、夫にもどうおもうかを聴いて見ました。上で紹介した無関心な様子を読んで、夫 「ノンポリってやつだな」と一言。
 ノンポリって聞いたことがあるけれど、きちんと知らないので、とりあえず、広辞苑

 non-political の略 政治問題や学生運動に関心を示さないさま。また、そういう人。



 だそうです。なるほど。そうか。。

そうして、その後王に手紙を出すところのシーンになって、
「ここで思い直したのではないか」とのこと。 なるほど。そう読めばそんな風に読める! 私はその 「ノンポリ」風なところばかりが気にかかっていたようです。
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